夏になると毎週のように花火大会がありますね。
花火は見るだけでなく、写真も美しく撮っておきたいもの。
コンデジや一眼レフカメラもいいけれど、最新機種のスマホは画素数も増え、カメラ性能がびっくりするほど向上しています。できればスマホで手軽にうまく撮影できれば嬉しいですよね。
スマホできれいに花火を撮影する方法について、スマホの設定や撮影テクニック、おすすめのスマホアプリなどについて調べてみました。参考にしてくださいね。
スマホで花火をきれいに撮影する方法
スマホで花火をきれいに撮影するための方法を説明します。
スマホで花火を撮影するための準備
花火大会に行く前日までの準備は次の通りです。
新しい機種のスマホを使う
スマホのカメラ性能は新しい機種ほど高いです。最新の機種のスマホはコンデジにひけをとらないくらい美しい写真が撮れます。
カメラのためにスマホを買い替えるのもなんですが、花火に限らず写真をきれいに撮るためには、できるだけ新しい機種のスマホを入手してくと万全です。
十分に充電しておく
写真撮影には十分な充電量が必要です。花火大会の前には満タンに充電しておきましょう。できればモバイルバッテリーも持参すればより安心です。
写真の容量を十分に確保する
最近のスマホのカメラは画素数が多く、容量が大きいです。何枚写真を撮っても容量が不足しないように、できるだけ大容量のmicroSDカードなどを準備しましょう。
三脚を用意する
花火の写真をきれいに撮るためにはスマホを固定してブレないようにすることが大切です。荷物にはなりますが、できれば三脚を用意しましょう。
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花火大会当日にまずすること
よい場所を確保する
花火撮影に良い場所を確保しましょう。よい場所とは、地上から上空まで遮るものがなく、打ち上げ場所(筒場)が見える(近い)場所です。花火の煙を避けるために、風下も避けましょう。風向きの変化に応じて移動しやすい場所ならなおよいです。
良い場所をとるのがむずかしそうな場合には、有料席を購入するのもよい方法です。
スマホを固定する
場所が決まったら、写真の大体の構図を決めて、スマホを三脚などで固定しましょう。
花火の撮影のときの設定 スマホの場合
花火撮影のときのスマホのカメラ機能のおすすめの設定は次の通りです。
ピントを固定する (AE/AF LOCKに設定)
動きのある花火を撮影するので、オートフォーカスがONのままだとシャッターチャンスを逃しやすいです。
ピントを固定するために、AE/AF LOCKモードに設定しましょう。ほとんどのスマホでは、スクリーンをタップすることにより、露出とフォーカスを調節できます。実際の花火で一旦露出とフォーカスを合わせ、うまく調節できてから撮影を始めましょう。
撮影モードを花火モードや夜景モードにする
お手持ちのスマホが撮影モードやシーンを設定できる場合には、「花火モード」や「夜景モード」にしましょう。色味やシャッタースピードなどを調整してくれます。但しシャッタースピードが長すぎることもあるので、事前に試し撮りをしておくとよいでしょう。
連写モードを活用する
連写モードがある場合は使いましょう。連写で撮ればよいタイミングで撮れる確率が高くなり、またブレていない写真も撮影しやすくなります。
シャッター音は小さく
周囲に気兼ねなく多数の写真を撮るためにも、シャッター音は小さく設定しましょう。バッテリーの消耗も減ります。
ISO感度は低くする
感度設定ができる場合は、ISO感度を100またはもっと低い感度に設定しましょう。高感度ですと画質が荒れ、ノイズの多く現れる写真となってしまいます。
明るさ調整は暗めに
明るさ調整は暗め(-マイナス表示)にしましょう。花火の白飛びを防ぐことができます。
ホワイトバランスは太陽光に
ホワイトバランスは自動ではなく太陽光に設定しましょう。
フラッシュはオフに
花火は被写体として遠いので、フラッシュは意味がないです。スマホのバッテリー消耗を避けるためにも、フラッシュはOFFにしましょう。
HDRモードはオフに
HDRモードは動きのある花火撮影をするとブレやすくなります。複数枚重ね撮りによる容量増大を防ぐためにも、HDRモードはオフにしましょう。
ズームは使わない
スマートフォンのデジタルズーム機能は、画質も劣化しますので、使わないようにしましょう。アップの写真が必要な場合は撮影後にトリミングなどをすればOKです。
スマホでの花火撮影テクニック
スマホで花火を撮影するときのテクニックは次の通りです。
スマホを固定する
ブレのない花火の撮影のためには、とにかくスマホを固定することです。
三脚がない場合には次のようにしましょう。
両手で支える
スマホが横向きの場合は、両手で画面の上下をはさみます、縦向きの場合は、親指と人差し指を使って側面を囲みましょう。
脇をしめる
脇をしめてスマホを構えましょう。
寄りかかって撮る
近くに木や壁や柱や手すりなどがある場合には、寄りかかって撮るとよいでしょう。人混みにいる場合は同行者に支えてもらうのもいいですね。
肘を膝の上に置く
立つのではなく座って撮影する場合には、体育座り(三角座り)をして肘を膝の上に置いてスマホを固定するのも効果的です。
すぐ撮影を始める
花火大会のクライマックスは最後に、などと考えていたらいつの間にか付近が煙だらけということも考えられます、打ち上げが始まったら煙等が少ないうちに、どんどん撮り進めましょう。
とにかくたくさん撮る
プロのカメラマンだって多数撮影した中から1枚を選びます。
とにかくたくさん撮影しましょう。それでなくても花火はむずかしい被写体です。100枚撮った中から1枚の傑作があるかもしれませんよ。連写モードも活用しましょう。
撮影前に構図を決める
打ち上げが始まったら、空のどの場所に花火が上がるのかを確認します。そして撮影したい花火が上がる前に、スマホを構えておきましょう。そうすればカメラをしっかり固定したまま正しい位置で花火を撮影することができます。
シャッターの切り方に注意する
シャッターの切り方は次のようにしましょう。
サイドボタンでシャッターを切るのもよい
iPhoneなどは、サイドボタン(音量ボタンの「+」ボタン)でシャッターを切れるので、画面内のシャッターボタンを押すより衝撃が少なくて済みます。ブレが防げます。
Bluetooth接続のカメラシヤッターリモコンを使うのもよい
Bluetooth接続のカメラシヤッターリモコンを使えば、手ブレを防ぐことができます。
シャッターボタンを押すのではなく離す
スマホでシャッターが切られるのは、画面のシャッターボタンを押した瞬間ではなく、指を離す瞬間です。そのため、シャッターボタンに指をまず触れておき、その指をゆっくり離すと、ブレを抑えることができます。
花火が開く少し前にシャッターボタンを押す
花火が開く少し前にカメラのシャッターボタンを押すと、ボタンを離したときにシャッターが切られるので、ちょうど花火が開いたときの写真を撮ることができます。
息は止めずに息を吐く
シャッターを押すときは、息を止めないようにしましょう。ゆっくり息を吐きながらシャッターを切ります。そうすれば身体の力が抜けて、手ブレがしにくくなります。
さらによい花火写真を撮るために
花火の写真撮影に慣れてきたら、さらに上を目指してみましょう。
構図を工夫する
花火だけの写真に飽きたら、周りの風景も入れてみましょう。
おすすめは暗い被写体ではなく、ライトアップされた建物などです。(ビル、橋など)
スマホ撮影に向く花火と苦手な花火
スマホ撮影に向く花火はスターマインなど、火の筋がはっきり空に残る花火です。オートフォーカスでもピントが合います。
苦手な花火は火の粒がふわっと消えていくタイプの花火です。スマホではピントが合いにくいです。
どう頑張ってもうまく写真が撮れないときは
どんなに工夫してもきれいな花火の写真がどうしても撮れない、というときはあるものです。そういう場合には花火の動画を撮影し、スクリーンショットで写真として切り出しましょう。これで花火の写真が立派にできます。
スマホで花火撮影するときのおすすめアプリ
スマホで花火撮影するときのおすすめandroidアプリは、「夜撮カメラ」です。
夜撮カメラで、「コンポジット撮影」をすると、暗い場所で撮った写真もきれいに明るく撮れます。通常暗い写真を明るく補正するとノイズが増えてしまいますが、そういうこともありません。
使ってみてくださいね。
まとめ
最近はスマホのカメラの画素数や性能が著しく向上しているので、花火をきれいに撮るのもむずかしくなくなってきました。
花火撮影のとき一番のポイントは手ブレ防止です。ほかにも注意点はありますが、三脚を使用し、スマホを適切に設定し、かなりの枚数を撮影すれば、素敵な写真を撮るのも可能です。
ぜひスマホで美しい花火の写真をたくさん撮影してくださいね。