もうすぐお中元の季節ですね。
今年もあの方からお中元、お歳暮が届いたけれど、お返しもしなくちゃならないし、本当のことをいうと迷惑。もうそろそろ贈るのはやめてほしい、ということはありませんか?
お中元・お歳暮はもういらない、と思っている方へ断り方と断り状の書き方をご紹介します。
お中元 お歳暮はもういらない!
お中元・お歳暮はもういらない、贈らないでほしいと思う相手はいろいろありますね。
例)
●ほとんど「虚礼」になってしまっているので、全面的にやめたい。
●親族からもらっているが、近い関係なので話し合ってお互いにやめたい。
●遠い親戚など縁が薄く、疎遠になっている方。
●かなり前にお世話したことはあるが、長年たっており現在はもうほとんどお付き合いもない方。
●会社関係は「お中元・お歳暮」お断りの規定になっているにもかかわらず、贈ってくる方。
お中元・お歳暮は継続的に行われるものですし、原則的にお返しは不要とされてはいるものの、実際には毎回お返しをしている場合も多いです。
お返しの金額も大変ですし、こちらがもらって嬉しくない、迷惑だというお相手からのお中元・お歳暮は、上手に断っていきましょう。
今後は、気持よくやりとりができるお相手だけと贈り物を続けていきたいですね。
お中元・お歳暮の上手な断り方と、断り状の例を以下でお伝えします。
お中元 お歳暮の上手な断り方
★お中元・お歳暮の断り方の基本
基本は、今回が最後と思って受け取ったあと、通常通りお返しをします。その際、今後の贈り物をお断りする旨を書いた、丁寧なお礼状を添えます。
お礼状(断り状)では、お相手に今までの贈り物のお礼・感謝を述べ、今後のお中元・お歳暮をお断りしたい旨を丁寧に書きます。断り状の例は下記をご参照ください。
★近い親族など
気軽に話ができる相手なら、「お互いにやめようよ」と話し合いをしてみたらいかがでしょうか?
★倍返しをする
お中元・お歳暮のお返しをするときに、相手の倍の金額の品物を用意し、丁寧な断り状を添えて送ります。
「倍返し」というのが、今回で最後にしてほしいという意思表示になります。
★最終手段:受取拒否・品物を送り返す
何度お断り状を送ってもやめてもらえないお相手には、最終手段をとります。
ただ、取引先等会社関係ならよいのですが、個人の場合にはかなり失礼なことになりますので、この手段をとるときは相手を慎重に選んでくださいね。
●受取拒否
宅配便で送られたとき、「受取拒否」と言って持ち帰ってもらいます。そしてすぐに断り状を出します。
●一旦受け取った後、送り返す
一旦は受取りますが、品物は開封せず、もう一度包装紙で包んだ後、断り状を添えて先方に送り返します。
お中元 お歳暮の断り状の書き方
お中元・お歳暮の断り状は、基本的に「お断りの意味をこめた、お礼状」となります。
お中元・お歳暮を受け取ったときに、お礼状を出すと思いますが(電話ですます場合もありますが)、そのお礼状に「今後はもう贈らないでほしい旨」を失礼のないように、丁寧に書きます。
通常は電話ですましている場合も、きちんとしたお礼状が届いたら、より効果があるはずです。
★断り状のポイント
●感謝の気持ちを丁寧に述べる。
●お断りに関しては、角が立たないような表現を選びつつも、断りの意志が明確になるように書く。
●「今後は受取りません」と宣言するのではなく、「贈るのをやめてほしい」と、お願いする形にする。
●なるべくなら理由を書くと、相手も納得しやすい。
★断り状の構成
通常の手紙の場合と同様ですが、次のようになります。
(1) 頭語
拝啓など
(2) 季節(時候)のあいさつ
お中元の場合:盛夏のあいさつ
お歳暮の場合:師走のあいさつ など
(3) 相手への気遣いのことば
お元気にお過ごしのことと存じます。など
(4)日ごろのお礼
日頃は大変お世話になっております。 など
(5)お中元・お歳暮のお礼 と恐縮の意
(6)断りのことば (ここが一番伝えたいこと)
失礼でなく丁寧ではあるが、断る意志をはっきり書く。
(7) 相手、相手の家族、健康等を気遣うことば
(8)結語
敬具 など
★断り状の例
お歳暮を断る例ですが、参考にしてください。
拝啓
師走に入り寒さも厳しい日が続いておりますが、
○○様、ご家族の皆様には、お変わりありませんか。
この度は結構なお品をお贈りいただき、誠にありがとうございます。
日頃ご無沙汰ばかりしておりますのに、いつも変わらぬ御心遣いをいただき、
恐縮しております。
ご好意は大変ありがたく存じますが、今後はこのようなお気遣いはなされませんよう、お願い申し上げます。
お気持ちだけありがたく頂戴いたします。
時節柄くれぐれもご自愛されて、どうぞ良い年をお迎えください。
まずはとり急ぎお礼とお願いを申し上げます。
敬具
まとめ
いかがでしたか? お中元・お歳暮をお断りするのは、断り状がポイントになります。
心がこもったお礼状の中に、失礼のないように配慮しながらも、はっきりお断りの意志を表明するのがポイントです。
虚礼廃止の時代ですから、本当に意味があるお付き合いにしぼって生活していきたいですね。