中学生の自由研究のテーマに「氷の溶け方」はいかがですか? 準備する物も家にある物ばかりですし、1日でできますよ。

自由研究に中学生が「氷の溶け方」を選んだときの、3種類の具体的な方法レポートのまとめ方について書いてみました。参考にしてくださいね。

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自由研究 中学生向け 氷の溶け方の具体的な方法

3つの「氷の溶け方」の実験例をあげました。あくまでも自由研究ですので、そのまま取り入れるのではなく、いろいろ工夫してみてくださいね。

(1)いろいろな種類の氷の溶け方の違い(対空気)についての研究

いろいろな中身を凍らせた氷を作り、氷の空気中での溶け方の違いについて実験します。

用意するもの

●水(できれば精製水)、ジュース、コーラ、スポーツ飲料、炭酸水、緑茶、紅茶、コーヒー、牛乳、砂糖水(濃度を数種類作ってみてもよい)、食塩水(濃度を数種類作ってみてもよい)、醤油など。

これ全部でなくてよいです。数種選びましょう。これ以外の物を加えてもよいです。水は必ず必要です。

●製氷皿

●温度計 

●ストップウォッチなど時間(分・秒)を測れるもの

●氷の溶け方を観察する皿など (氷の種類の数だけ、同じ物が必要)

実験方法

(1) 氷を作ります。

同じ大きさの製氷皿を用いて、水、ジュースなど全種類の氷を作ります。同じ大きさの氷になるようにしてください。

(2)氷を溶かす前に室温を測定します。実験は直射日光があたらない部屋で行ってください。

(3)氷を皿に同じ数だけ同時に置き、溶けるまでの時間を測定します。皿に移すのはできるだけ同時にすばやく行ってください。観察しやすい氷の数で行ってください。
皿は同じ条件にしてください。(同じ種類の皿、温度も同じ。一部だけ冷えた皿などにならないように。)

溶ける過程の写真を撮るとレポートをまとめるとき、役に立ちます。

(4)実験は1回ではなく、数回繰り返します。再現性が得られてよいです。

(5)結果をまとめレポートに書きます。なぜそういう結果になったのか、考察が大切です。

(2)いろいろな液体に入れたときの氷の溶け方の違い(対液体)についての研究

氷は1種類(水を凍らせたもの)とし、数種の液体中の氷の溶け方の違いを観察します。

用意するもの

●水(できれば精製水)、ジュース、コーラ、スポーツ飲料、炭酸水、緑茶、紅茶、コーヒー、牛乳、砂糖水(濃度を数種類作ってみてもよい)、食塩水(濃度を数種類作ってみてもよい)など。

これ全部でなくてよいです。数種選びましょう。これ以外の物を加えてもよいです。水は必ず必要です。

●製氷皿

●温度計 (室温用) 

●温度計 (液体用 できれば、液体の種類の数だけ)

●ストップウォッチなど時間(分・秒)を測れるもの

●コップ(液体の種類の数だけ、同じ物が必要)

実験方法

(1) 氷を作ります。

水で氷を作ります。同じ大きさの氷になるようにしてください。

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(2)氷を溶かす前に室温を測定します。実験は直射日光があたらない部屋で行ってください。

(3)コップに各液体を同じ量だけ入れ、液温を測定します。液体は同じ量、同じ温度にしてください。液体の数だけ温度計を用意できる場合には、温度計はさしたままとします。
(4)液体を入れたコップに氷を同じ数だけ同時に入れ、1分毎の温度と溶けるまでの時間を測定します。

溶ける過程の写真を撮るとレポートをまとめるとき、役に立ちます。

(4)実験は1回ではなく、数回繰り返します。再現性が得られてよいです。

(5)結果をまとめ、レポートに書きます。なぜそういう結果になったのか、考察が大切です。液温の時間的変化はグラフにしてみましょう。

(3)いろいろな材料で包んだときの氷の溶け方の違い(対固体・空気)についての研究

氷をラップやアルミフォイル等で包んだときの溶け方の違いについて観察します。

用意するもの

●水(できれば精製水)、ラップ、アルミフォイル、ガーゼ、ティッシュ、キッチンタオル、包装紙、新聞紙、布など。

これ全部でなくてよいです。これ以外の物を加えてもよいでしょう。水は必ず必要です。

●製氷皿

●温度計 (室温用) 

●ストップウォッチなど時間(分・秒)を測れるもの

●氷の溶け方を観察する皿など (材料の種類の数プラス1だけ、同じ物が必要)

実験方法

(1) 氷を作ります。

水で氷を作ります。同じ大きさの氷になるようにしてください。

(2)氷を溶かす前に室温を測定します。実験は直射日光があたらない部屋で行ってください。

(3)氷をラップ、アルミフォイル等で包みます。厚さはなるべく均等にします。全部一重にするなど、特定の物だけ厚くならないようにします。参考データとして包まない氷も用意します。

(3)包まない水と、各種材料で包んだ氷を皿に同時に置き、溶けるまでの時間を測定します。皿に移すのはできるだけ同時にすばやく行ってください。

溶ける過程の写真を撮るとレポートをまとめるとき、役に立ちます。

(4)実験は1回ではなく、数回繰り返します。再現性が得られてよいです。

(5)結果をまとめレポートに書きます。参考データとして包まない氷についてのデータも記します。なぜそういう結果になったのか、考察が大切です。

自由研究 中学生の氷の溶け方についてのまとめ方

実験が終了したら、まとめてレポートを書きましょう。

項目は次の通りです。

(1) 表紙

(2) 研究の動機や目的、このテーマを選んだ理由、きっかけなど

(3)実験や観察の方法、準備したもの

(4)結果の予想

(5)実験の結果、観察記録

(6)考察 (実験・観察からわかったこと)

(7)反省や感想 今後やってみたいこと

(8)参考にしたサイトや文献

詳しくは 本サイトのこのページをご参照ください。

>>中学生 自由研究 理科のレポートの書き方を解説!これで簡単にまとまるよ!

まとめ

「氷の溶け方」についての自由研究は、特別な材料が不要で、時間も1日でできます。短い時間でできる研究ですが、その内容はまとめ方によって、中学生の自由研究としては十分なものになります。

写真も撮り、いろいろ工夫して、充実した自由研究にしてくださいね。

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