お付き合いに欠かせない「お中元」ですが、贈る相手や自分が忌中や喪中のとき、お中元をどうするか、悩むことはありませんか?

相手や自分が忌中・喪中の時のお中元のマナーについてまとめてみました。

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お中元 喪中の時のマナーは?

忌中とは、近親者が亡くなったときに、死を悼み、身を慎む期間をいいます。一般に死後49日間(神式では50日間)です。

喪中とは、同様に喪に服す期間のことで、期間は故人の続柄によって異なりますが、父母の場合は一般に1年とされています。この期間中は晴れがましいことや派手な行動は慎みます。年賀状やお正月の祝い、初詣なども避けます。

相手が忌中・喪中の場合と、自分がそうである場合に分けて、お中元のマナーを述べてみます。

相手が忌中・喪中の場合

お中元は「お祝い」ではありませんので、相手が忌中・喪中の場合でもお中元は贈ってかまいません。

但し、相手が忌中の場合は、まだ故人が亡くなって日が浅く、心も落ち着かず、何かと慌ただしいと考えられます。

そこで、忌中の場合は、忌明け(49日後)を待ってからお中元を贈ることをおすすめします。

その際、お中元の時期(通常 7月15日まで。地方により異なる)が過ぎてしまったら、8月7日までは、表書きを「暑中御見舞」または「暑中御伺い」(目上の方の場合)としましょう。

8月8日~9月初旬でしたら、表書きを「残暑御見舞」または「残暑御伺い」(目上の方の場合)とします。

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自分が忌中・喪中の場合

お中元はお祝いではないので、自分が忌中・喪中の場合でも普通にお中元を贈ってもかまいません。

但し、忌中の家からの贈り物を嫌う方もいますので、忌明けが済んでから贈った方が無難です。

この場合もお中元の時期が過ぎてしまったら、時期によって「暑中御見舞」、「暑中御伺い」、「残暑御見舞」、「残暑御伺い」として贈ります。

お中元 喪中の時の”のし”はどうする?

相手が喪中のときに、お中元などを贈る場合は、できるだけ地味にしたいので、紅白の水引は使いません。

白い無地ののし紙(奉書紙など)か、白い短冊に、「御中元」、「暑中御見舞」、「暑中御伺い」、「残暑御見舞」、「残暑御伺い」などと表書きをしたものを付けて、贈るようにしましょう。

デパートでお中元を贈るときは、相手が喪中なことを伝えると、無地ののし紙で対応してくれます。

喪中の時のお中元のお返しは必要?

自分が喪中のときにお中元をいただいた場合ですが、喪中だからといって、特にお返しする必要はありません。通常のお中元にお返しが特には必要ないのと同じです。

しかし、普通のお中元と同様に、礼状はできるだけ出すように心がけましょう。封書がベストですが、はがきでもかまいません。親しい間柄であれば電話でも大丈夫です。

同僚、友人などの場合は、同程度の品物でお返しをしてもよいでしょう

まとめ

いかがでしたか? 忌中・喪中だからといってお中元をやめる必要はありません。

お相手の心情に心配りをしつつ、時期をずらすなどしてお贈りください。
細かな思いやりをもって、喪中でもお付き合いを大切になさってくださいね。

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