今年もインフルエンザ流行の季節がやってきます。インフルエンザが流行る前に予防接種を予定している方も多いことでしょう。でも予防接種の前後にお酒を飲んでもよいのでしょうか?入浴はOKでしょうか?
インフルエンザは誰でも罹る可能性がありますが、営業職の方などは外回りで人混みに接することも多いので予防接種をぜひ受けたいですよね。でも・・・営業につきものなのが接待。予防接種した日に宴会があることも多いですよね。営業職じゃなくてもこの季節は忘年会などで飲む機会が多いです。
インフルエンザの予防接種を受けた当日にお酒を飲んでもよいでしょうか? 入浴してもよいでしょうか?予防接種の前日なら飲んでもかまわないでしょうか? そのへんのことをまとめてみました。
インフルエンザ 予防接種のときお酒を当日に飲んでもよいか?
大人なら晩酌したり、忘年会、歓送迎会などの宴会があったりして、お酒を飲む機会も多いです。自宅で晩酌するのなら飲酒もコントロールできますが、会社の宴会なら、欠席したり、出席してソフトドリンクだけを飲んだりするのもむずかしいですよね。
インフルエンザの予防接種を受けた当日にお酒を飲んでもよいでしょうか?
【結論】大量の飲酒でなければお酒を飲んでもかまいません。
【根拠】
→インフルエンザ予防接種ガイドラインによると
(4) 予防接種を受けた後の一般的注意事項 の(4)に、
「接種当日はいつも通りの生活をしてもかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。」
となっています。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの活性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くして作ったものです。
しかし、病原性を無くしたとはいえ、ワクチンはインフルエンザウイルスから作ったものですから、大量の飲酒により体力が落ちたり体調が悪くなったりすることは避けましょう。免疫がうまく作れないおそれもあります。
「大量の飲酒」がビール何杯、お酒何本、アルコール何グラムをさすのか定かでありませんが、飲酒は「適量」というとむずかしいので、「少量」にとどめておきましょう。
「少量」ならお酒が飲めるので、晩酌や宴会も大丈夫です。ですが、くれぐれも量に注意してくださいね。
【こういう方は禁酒】
宴会にでたら、とことん飲むだけ、酒量をコントロールするなんて絶対無理、という方は、残念ながら宴会を欠席した方がいいですね。健康のため「少量」ではなく「飲まない」にしましょう。
インフルエンザ 予防接種のとき、お酒を前日に飲んでもよいか?
インフルエンザ 予防接種の当日は、お酒は「適量(少量)」しかだめですが、それなら前日なら飲んでもよいのでしょうか?
【結論】お酒は前日に飲んでもよいです。(二日酔いはだめですが)
前日飲み過ぎて二日酔いでまだお酒が残っているような方は接種を延期した方がいいですが、前日飲んでも元気で、完全にしらふな方は、飲酒を理由に予防接種を受けられないことはありません。
予防接種を受けることができない人に「前日お酒を飲んだ人」は入っていません。
【参考】 (前述の「インフルエンザ予防接種ガイドライン」による)
予防接種を受けることができない人は、次の方です。
(1) 明らかに発熱のある人 (一般的に、体温が37.5℃以上の場合)
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
(3) インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな人
(4) その他、医師が不適当な状態と判断した場合
インフルエンザ 予防接種のとき お風呂に入ってもよいか?
インフルエンザ 予防接種の当日 お風呂に入ってもよいでしょうか?
【結論】当日入浴してもかまいません。
【根拠】
前述の「インフルエンザ予防接種ガイドライン」によると
(4) 予防接種を受けた後の一般的注意事項 の(3)に、
「入浴は差し支えありませんが、注射した部位を強くこすることはやめましょう。」
となっています。
ですから、注射したところを強くこすったりしなければ普通に入浴できます。但し熱い温度で長湯したりすると体力をかなり消耗しますので、長湯は避けましょう。
まとめ
インフルエンザの予防接種の前日でも当日でも「適量(少量)」なら、お酒を飲んでもかまいません。但し、適量と思ってずるずると「大量」飲酒にならないように、くれぐれもお気をつけください。
接種当日の入浴もかまいません。注射部位をこすらなければ大丈夫です。
お酒をほどほどにして、入浴もがまんすることなく、適切に予防接種を受けて、インフルエンザの感染を防ぎたいですね。